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SAROMAN BLUE 鈴木健司

SAROMAN BLUE 鈴木健司

2018小江戸大江戸200K完走記~第1章~

今回で6回目となる小江戸大江戸200K。戦績は4勝1敗。タイムは毎年のことながら35時間台が基本で一番速くて35時間11分。今年も練習不足の中で、一週前の東京マラソンでなんとかトイレ休憩を挟んで5時間35分で完走できていたので、脚力的な不安はなかったが、ずっと続いている体調不良の影響で正直小江戸だけで終わっても仕方ないと思っていた。家族からも無理をしないこと。またこの体調だと完走できないと思われていた。

当日の朝は目覚めも良くお腹の状態も問題なし。早めに現地入りして食事と準備をしようと川越に6時に到着。朝御飯にうどんを食して会場入り。7時には走れるスタイルで準備完了した。空いている時間にトイレも済ませたが、徐々に腹痛が出てきた。


食事が喉を通るようになってからは調子の波が激しく、たくさん食べると消化されず、さらに便秘気味が重なり思うようにお通じもないので、気持ち悪さが残ってしまう。スタート前にやはり消化されていない状況が続いてスッキリしない状態でスタートを迎えた。午前8時のスタート前には7粒のいちごが集合し写真撮影写るばかりで撮るまでの元気がなかった。でもたくさんの知り合いのランナーと再会でき楽しくスタートできるのがこの大会の魅力だ。

いつもよりスタートはスムーズに行えて川越の街へ。東京マラソンよりもゆっくりのキロ7分ペースならば脚は残るはず。スタートして自分のことを見つけていただくと、『なにまた仕事変わるの?』という質問攻めに『アートスポーツに戻ります』とお伝えすると『そうかなって思ったよ~』とか『また買い物に行くね』と嬉しい言葉をいただいた。
そんな中、いつも小江戸最後の圏央道川島ICでエイドをしている関さんと並走。僕のペースに併せてくれて伊佐沼付近まで色々とお話させてもらった。川の道の十国峠でのエイドでもお世話になりました。
周りのペースが速いようで平成の森公園でもかなり後方に位置しているのを感じ取った。例年では菓子パンを食べるのだが、今回はミニドーナツを仕入れておいたので1つだけ食べていく。またドリンクにはINPARAWATERを用意していたのだが、少しずつ摂取した。ここで先行していた大木さんと哲さんに遭遇。お二人はしっかりと走り込みをしているので、ペースは合わず背中を見ながらの展開が続く。1時間30分で12kmはちょっと掛かり過ぎかなと思っていたが、無理してペースは上げなかった。
そしてさくら堤公園を抜けて荒川土手へ。川の道でもご一緒した矢崎さんが写真を撮っていたので声を掛けてから先行する。この先にある吉見エイドは
20kmちょっと。信号待ちを入れて2時間30分~40分がちょうど良いのだか2時間35分で到着。長居されている方々とエールの交換をしながらも、調子が悪いのは消化器系。水分補給と食べることに関しては量は抑えたが続けていた。

吉見エイド。21.2km 2時間32分46秒。

吉見エイドを過ぎると僕の次の休憩ポイントは熊谷スポーツセンターの28km付近となる。そこには11時35分~40分くらいの到着が基本で、出発してしばらく進むと12時の時報が響き渡る。このポイントがいつもの状態との差を確認できる。
しかし今年はこの辺りからお腹がゴロゴロとしてくる。朝御飯のうどんが消化しない状態で、腸の中には便秘で詰まった感じ。トイレで出せるように少し時間を掛けようと決めた。

玉作水門を越えて熊谷スポーツセンターが見えてくると大木さんと哲さんの2人が応援の庄司さんエイドで休憩中で到着と共にスタートして行った。まだまだ余裕そうだ。こちらは庄司さんにご挨拶してまずは一目散にトイレへ!到着時間は11時40分と予定通りだ。こちらの建物はシューズを脱がなくてはいけないが、ウォシュレット完備なのと空いているので確実に済ませることができる。約5分格闘するが、下からはおならだけに留まり改善は見られなかった。
トイレの後はせっかくなので庄司さんの元へ。奥様にもご挨拶してフルーツをいただき、ファンタグレープのミニ缶を頂く。炭酸で腸の活性化を図る。フルーツはとても美味しく食欲はある。庄司さんご夫婦にお礼を言ってスタート。11時50分に熊谷スポーツセンターを出発した。

しばらくすると吐き気を催してきた。ここ最近の流れで食事をしても消化が進まないので苦しくなる。個人的には意識的に戻すことができるので、我慢するよりも出してしまう。出てきたのは水分なので、お腹の溜まりは変わらない。

落ち着いてからペースを落としながら土手を進むと、いつもの地点で12時を知らせる合図がなった。今年はサイレンではなかったなぁ。前後のランナーはかなり少ない。でもいつもと同じ経過に焦りはない。川の道でご一緒した布施さんと並走して少し話ながら走る。お互いに体調不良が続いているということで無理せずに行きましょうと。
僕のお腹はトイレに行きたい気持ちにはならないが、タプタプした感じというか、ゴロゴロした感じというかとにかく消化が進まない。これをなんとかしないと厳しいな。手島エイドの目印の幟が見えてきても歩きを混ざる形で進むしかできず。

手島エイド。32.7km 4時間23分37秒。

少し遅れて茨城の川島さんが到着。こちらの調子をお伝えすると『ガスター10使います?』と仰ってくれたので1錠頂く。空腹状態ではなかったので胃に負担も掛からないだろうと。また改善が見られれば良しと考えた。
周辺のランナーは暑さが気になっていたようだが、自分では暑さは気にならず寒気があるくらい。体調が悪いことで暑さによるバテはなかったので、この点もプラスに考えた。恐らく顔色は少し悪かっただろう(^_^;)
手島エイドを川島さんと一緒に歩いてスタート。しばらく話をしながら進むと川島さんには自分のペースで先に行っていただいた。こちらは胃のムカムカが収まるまではゆっくりと進む。タイム的な大きな遅れはないので。
荒川大橋が近付いてきてから少しずつ走りのリズムを作り出した。川島さんとの差は100m程度。信号待ちでは1回分の差ができたが、それ以上の距離が空くことはなかった。信号を渡り再び荒川の土手に戻る頃には胃のムカムカが収まってきた。これは?ガスター10のお陰だ。胃の下に溜まっていた物がスッキリとして上にあった朝御飯が落ち着いてくるのを実感できた。

土手に入ると毎年と同じリズムができてくる。時折歩きを入れるが、先程よりも走る時間が長くなってきた。これならいける!まだ序盤だ。オーバーペースにならないように脚を使わないように体重移動で走っていく。骨盤を立てて前傾させれば脚で蹴らずとも前に進んでいく感覚だ。倒れないように脚は支えるだけの働きになるので消耗は防げる。

川島さんは調子があまり良くないようで走りの時間が短い。荒川の土手が終わる手前の熊谷大橋の手前で追い付くことができた。『ガスター10が効いたようでスッキリしました!ありがとうございます。』住宅街に入り鹿島古墳群を目指すが、ここに来てやはり暑さが気になってきた。水分はINPARAWATERをここまで500ml飲み切っていないくらいだが、まもなく終了する。この先に自販機がある場所を把握していなかったので、押切橋手前の商店の自販機にてカルピスウォーターを補充。川島さんはコーラを買っていた。
川島さんを先行する形となって鹿島古墳群に向けてもランナーの姿は少ない。風もなく走り易かった荒川土手だったので皆さんのペースが速いのだろう。
鹿島古墳群のトイレ前に数人のランナーを見掛けたが、ここはいつも通りパスして次のトイレポイントまで我慢する。



鹿島古墳群。手元の時計で13時47分。スタートしてから5時間47分だ。大体40km地点として把握しているので、手島エイドから8kmで80分弱。そしてこの先の玉淀大橋までは10kmで1時間25~30分となる。玉淀大橋に15時が計画なので15分程度の遅れが生じるだろうと認識する。砂利道を抜けて再び住宅街に抜けて行く。数人のランナーを追い越して行きながら走っていくと、右手にゲートボール場が見えてくる。この先にトイレポイントがあるのだ。
ここでトイレ小を済ませてから顔を洗う。首に巻いていたにこチャンバンダナを濡らして首からの冷却を行う。トイレ前では私設エイド方も応援してくれていた。ここでは長居せずにまずは45kmの重忠橋を目指した。そしてバックから補給の為に100円ショップで購入していた魚肉ソーセージを1本取り出して食べる。15分の遅れを考慮して重忠橋のファミリーマートはパスしようかと考えていたのだが、補給しないとガス欠になることから歩きながら食べられる魚肉ソーセージは結果的にかなり良かった。3本で100円のリーズナブルさもそうだし、食べ応えがそれなりにあったのは確かだ。



重忠橋のファミリーマートに到着すると先行していた大木さんと哲さんが出発するところだった。哲さんはいちごからアンダーアーマーの長袖に着替えていた。こちらは立ち寄らない旨を伝えると大木さんから『次は仕事どうするの?』と質問が。『実はアートスポーツに戻るんです!』という話をしながら信号を渡り歩きながら話す。『また行きますよ!』と言っていただき、哲さんからは『ブログ観てます!(笑)』お二人は休憩が長かったようで走り出すとあっという間に距離が離れていった。
黒田交差点から国道141号線に入り、花園ICを越えて行く。ここでここ数年小江戸大江戸でお会いする濱崎さんに出会った。いつもはもう少し手前でお会いするのだが、少し話ながら並走してまもなくお子さんが生まれることなど報告いただいた。またアートスポーツ時代からのお客様が共通の方だったりと盛り上がった。また小江戸大江戸の完走がないと言うことだったので、生まれてくるお子さんの為にも完走したいですねと話した。
私設エイドでうまい棒を貰い、国道141号線はなんなくクリア。いよいよ玉淀大橋に。到着は15時17分と想定の範囲内。



浄恩寺エイド。51.8km 7時間19分42秒。

到着と同時に大木さんと哲さんがスタートしていくのが見えた。いってらっしゃい!お腹が空いてきたので、サンドイッチを3つばかりいただき、水分の補充をする。そしてトイレ大を済ませてからのスタート。脚の状態は今のところ大きな問題はない。この先始まるアップダウンも走れるところはしっかりとリズムを作っていける感覚はあった。

休憩時間は10分程度だったと思う。ご馳走さま!と挨拶をして出発。前後にランナーはいない。秩父鉄道の踏み切りを渡り、登り坂を進み国道254号線へ向かう。走れない登りではないので呼吸が上がらない程度で走っていく。

国道254号線は緩やかなアップダウンの繰り返しが続く。ここまで15分の遅れをどこで取り戻すか。60kmみどりヶ丘歩道橋が例年では17時到着なのでそこで時間は確認できる。コンビニ利用を減らして行くことでタイムには影響は出るだろうけど、お腹が空いては元も子もないので歩きながら食べて進むことに決めた。まずは金勝山トンネルまでは走っていく。
途中でVanさんに追い付いた。Vanさんはこんなところにいるレベルではないはずなんだけど。話を聞くとペースが上がらないらしい。無理してもダメということでマイペースで進んでいた。こちらは登りでは呼吸を大きく吐きながら心拍の上昇を抑える。骨盤の前傾は登りでも変わらない。
金勝山トンネルに入る手前の信号待ちでは車止めを使っての筋膜リリースを始めた。徐々に脚の張りを感じる部分が出てくるので、早めのケアで対策をする。トンネル内は寒いかと思ったが、やはり気温が高い為か問題なかった。ここまで外していたアームウォーマーを取り出そうと考えたが必要はなかった。
トンネルを抜けるとHONDA関係の工場が続く。そしてLAWSONがあるはずだからそこで少し腹ごしらえをしようと決めた。Vanさんとまた一緒になり走っていくと、なんとLAWSONがさら地に( ̄▽ ̄;)ショック!『HONDAの人だけしか使わないよね。』とVanさんには先に行っていただき小休止。バックから100円ショップで購入していた豆あられを取り出して歩きながら進むことにした。この豆あられは130gあり種類もたくさん入っているので飽きることもない。1袋で432kcalも嬉しい。脂質も取れるしあられも入っているので腹持ちも良い感じだ。
浄恩寺の出発が大体15時30分。みどりヶ丘が約60kmなので8kmを90分で行けば17時到着。いつもはコンビニで止まって食事をしているので15分は使っているが、今回は歩きながらだからそこまで掛からないかも?と小川町のミニストップを横目に見ながら感じていた。この坂を登ればみどりヶ丘なはず。時計を見ると16時40分を過ぎたところだった。早いかも?



みどりヶ丘歩道橋到着。16時48分。

いつもよりも10分早い到着となった。意外な展開に自分でも驚き!あられをポリポリと食べながら下りをゆっくり走り出す。次のポイントはカインズホーム嵐山から国立女性教育会館の辺りで18時を迎えてライトを点灯させる形となる。あと1時間この国道254号線のアップダウンに堪えて行く感じだ。局部的な脚の痛みはないので同じリズムを繰り返していく。歩きは入るが、歩きっ放しにならないように心掛ける。
高速の嵐山入口を越えれば大きな登りはない。信号も多くなるので、嫌でも休憩ができるので信号と信号の間をしっかりと走る。そして見えてきたのがカインズホームだ。辺りも段々と暗くなってきて車のヘッドライトが眩しく感じてくる。カインズホームを抜けて右手の駐車場スペースを使ってバックからヘッドライトの取り出しとテールランプを点灯させる。

するとここで事件が!

なんとヘッドライトが付かない。予備電池に交換したが、どうやら接触不良のようだ。後続から来た濱崎さん、川島さん、Vanさんと4人になり手元を照らして何度か試すが1度だけ付いたものの、やはり付かない。予備ライトを用意していなかった。今回からライトを付けていないと失格となってしまうので、どこかで購入するしかないと建物を見るとそこには【ベイシア電器】が!買うしかないなと決めると、川島さんが『このハンドライトで良ければ使ってください!』と神のお言葉!『申し訳ありません、ありがとうございます。助かります!』元々ハンドライト派だったので、使い勝手としてはまったく問題ない。ありがたくお借りして川島さんと一緒に唐子エイドを目指す。
国道と言えど歩道には電灯も殆どなく真っ暗だ。お借りした【閃】は軽量で明るく歩道を照らしてくれる。唐子(北)交差点に到着し右折して細い歩道を進んでいく。ここでは先頭に立ってペースを作る。約4kmあることを考えると、唐子エイドには18時40分くらいになりそうだ。このタイムも例年通りに収まっている。19時に唐子エイドを出発できれば問題ない。
国道よりも暗い道を進んでいくと、エイドの手前にボランティアの誘導のライトが見えてきた。近付くと川の道でお世話になった竜ちゃんだった。『健ちゃん!良いペースだね!もうすぐエイドだよ!適当なところで反対側に渡って!』『ありがとうございます!』

唐子エイド到着。72km 10時間40分48秒。



いつもの寒さはなくうどんも外の椅子に座って頂く。2杯目も食べたかったが、お腹の調子を考えて1杯のみで止めておく。そしてトイレ大タイム。エイド自体も空いているのでトイレもスムーズ。この先は川島まで行かないとコンビニもないのでしっかりと済ませた。入れ替わりで川島さんがトイレに来た際に『先に行って下さいね』と言っていただき、準備が整い次第出発することに。再び竜ちゃんがいて『あと川越まで20kmないからね。』『3時間みて22時予定で行きます!』と答えた。

唐子エイドからは関越道をくぐり抜けてから下鳥青(北)交差点を右折して国道254号線を目指すルートとなる。昨年はこの下鳥青(北)交差点を直進したランナーがいて200mくらい追い掛けたっけ。今年はトラブルはなかった。真っ暗な道をひたすら進み続ける。その先には東武東上線の踏み切りがあり、高坂~東松山駅間を走っている。上りと下りの両方の電車が通過するのを見届けてから先へ向かった。
国道254号線との合流は古凍交差点。そこまでは平坦な道が長く続く。唐子エイドで休んでいたと思われる速いランナーの方が後ろからやって来ては前方へと姿が見えなくなっていく。こちらはマイペースで川越到着を目指す。
古凍を20時に通過し、国道254号線に入る。昨年はこの緩やかな下りで転倒し膝を擦りむいてしまった。足元に注意しながら走る。川越までは距離にして約10kmとなるが、ここで無理をしても仕方がないし、少しずつ寒さも感じながらの走りになってきた。また歩く時間も増えてきたので、ここは時間を掛けていくことを決めた。国道沿いにあるコンビニには立ち寄らずバックから魚肉ソーセージを取り出して食べながら歩く。川島町の倉庫が近付いてきてからは歩道も広く走り易くなる。川島ICのところには関さんの奥様が幻のエイドを出しているというのを楽しみにしていた。
手前の交差点を渡ると前方にエイドの方がライトを振って応援してくれる。エイドでは3人のランナーがいたがあまり長居せずにスタート。川越まではこれで乗り切れそうだ。
圏央道を潜ってからは右手にカインズホームを見ながら走り、また美味しそうな食べ物屋さんが並んでいるのを見ると無性に鳥の唐揚げが食べたくなった。しかしここは我慢!確実に小江戸を終えてから腹ごしらえをしよう。

越辺川と入間川に架かる橋の手前で左側に渡る際に、車から声が掛かる!『健ちゃん!頑張って!』唐子にいた竜ちゃんだった!手を挙げて応援に応える!登りは歩いて進み、橋の上は走る。下りは歩き、橋を渡り切った信号で再び右側に渡って山田の分岐点に備えた。この時点で小江戸ゴールは22時になることを確認。大江戸ランナーに会うことはできないのは仕方がない。山田交差点以降は歩道が狭く走りにくいので、歩きを多くしていく。川越の古い街並みに出るまでの我慢だ。

時の鐘が近付いてくると小江戸ランナーが制限時間ギリギリなので猛ダッシュで駆け抜けていく。大丈夫間に合いますよ。21時55分なのを確認して見送った。

小江戸ゴールは22時ちょっと前。
川越エイド到着。91.3km 13時間54分08秒。

2018小江戸大江戸200K完走記~第2章~


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